「異議!」…船医の証言に食い下がる弁護人 次回は被告人質問 SS元船長第2回公判ライブ(産経新聞)
【法廷ライブ SS元船長第2回公判】(8)完
《環境保護を標榜(ひょうぼう)する米団体「シー・シェパード(SS)」元船長のピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)が調査捕鯨船団の第2昭南丸に撃ち込んだ酪酸(らくさん)で負傷したとされる男性乗組員を診察した調査捕鯨船団の船医が、検察から証人尋問を受けている》
《検察官は、船医が乗組員を診察した様子を明らかにしていく》
《D船長(法廷では実名)から、けが人に関するメールが届いた。船長の説明では、○○さん(同)が最もひどかったという》
検察官「(○○さんの)左ほほがじくじくしているという報告は受けましたか」
証人「うーん。左ほほというのは、まぶたからほほにかけてという表現でしたので」
検察官「D船長から伝えられたということでよろしいですか」
証人「はい」
検察官「2月11日にメールが届き、13日に無線で問診したということでよろしいですか」
証人「はい」
検察官「先生がさきほど、弁護人からの質問に対して、これで大丈夫と思ったのでこれ以上診察もしなかったとおっしゃいましたよね」
証人「はい」
検察官「最初の所見とはいつのことですか」
検察官「『大丈夫だなあ』と判断したのは、(2月)12日です。11日は内心、大丈夫かなあと思っていましたが」
検察官「もし実際に、先生が○○さんを対面して診断した際に、診断結果が変わる可能性はありますか」
証人「このケースでは…」
弁護人「異議!」
《弁護人が仮定の推測に基づく質問だと異議を申し出たが、裁判長はそれを棄却した》
《一連のやりとりがベスーン被告に通訳され、検察官は尋問を再開した》
検察官「もう一度おうかがいします。対面して診察したら診察結果は変わりましたか」
証人「特に変わらないと思います」
《ここで、傍聴席から向かって右側の裁判官の尋問に移った》
裁判官「対面診断ではなく、無線診断は船医としてよくあることですか」
証人「いえ、今回が初めて…。船長の方からコンサル(相談)依頼がある場合は医療相談として応じます。11、12日は医療相談で、13日は診療と考えています。そういうことは今回をのぞいてありません」
裁判官「写真や無線からアドバイスした後、症状が悪くなったとか、見立て違いだったこととかはありますか」
証人「特にありません」
《続けて、多和田隆史裁判長が尋問する》
裁判長「診察を受けるとお医者さんは診療録をつくりますね」
証人「はい」
裁判長「今回は医療相談ということですが、経過については、診療録のようなものをおつくりになられたんですか」
証人「はい」
裁判長「それはどういうものですか」
証人「診療録は各乗組員に1部ずつつくっています。紙のカルテです。(そのほかに)クリニックでその日一日どういうことがあったのかというのもあります。2種類で処理しています」
裁判長「D船長から受けた被害報告や、○○さんから受けた内容は書き留めていましたか」
証人「はい」
《べスーン被告は、ほおづえをついて、目をキョロキョロさせている。落ち着かない様子だ》
裁判長「検察官に供述したときは、メモ類に基づいて供述したのですか」
証人「はい」
《裁判長の質問が終わり、弁護人が再び、尋問を始めた》
弁護人「診療録は検察庁に提出しましたか」
証人「特に提出は求められていません」
弁護人「診療録を見ながら、答えたのですか」
証人「時々、確認はしました。コピーを持参して取り調べを受けました」
弁護人「終わりました」
《弁護側が質問の終了を告げた》
裁判長「長時間お疲れさまでした」
《裁判長が証人をねぎらった後、弁護側の証拠請求手続きが行われた》
裁判長「次回は5月31日午前10時から被告人質問を行います。本日の審理はこれで終わります」
《傍聴人が先に退廷を始めると、ベスーン被告は、脱いでいた黒いジャケットに袖を通し、弁護人と言葉を交わしていた。次回の被告人質問について打ち合わせているのかもしれない》
《次回の公判で行われる被告人質問で、ベスーン被告の口から何が語られるのだろうか》 =(完)
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検察官「(○○さんの)左ほほがじくじくしているという報告は受けましたか」
証人「うーん。左ほほというのは、まぶたからほほにかけてという表現でしたので」
検察官「D船長から伝えられたということでよろしいですか」
証人「はい」
検察官「2月11日にメールが届き、13日に無線で問診したということでよろしいですか」
証人「はい」
検察官「先生がさきほど、弁護人からの質問に対して、これで大丈夫と思ったのでこれ以上診察もしなかったとおっしゃいましたよね」
証人「はい」
検察官「最初の所見とはいつのことですか」
検察官「『大丈夫だなあ』と判断したのは、(2月)12日です。11日は内心、大丈夫かなあと思っていましたが」
検察官「もし実際に、先生が○○さんを対面して診断した際に、診断結果が変わる可能性はありますか」
証人「このケースでは…」
弁護人「異議!」
《弁護人が仮定の推測に基づく質問だと異議を申し出たが、裁判長はそれを棄却した》
《一連のやりとりがベスーン被告に通訳され、検察官は尋問を再開した》
検察官「もう一度おうかがいします。対面して診察したら診察結果は変わりましたか」
証人「特に変わらないと思います」
《ここで、傍聴席から向かって右側の裁判官の尋問に移った》
裁判官「対面診断ではなく、無線診断は船医としてよくあることですか」
証人「いえ、今回が初めて…。船長の方からコンサル(相談)依頼がある場合は医療相談として応じます。11、12日は医療相談で、13日は診療と考えています。そういうことは今回をのぞいてありません」
裁判官「写真や無線からアドバイスした後、症状が悪くなったとか、見立て違いだったこととかはありますか」
証人「特にありません」
《続けて、多和田隆史裁判長が尋問する》
裁判長「診察を受けるとお医者さんは診療録をつくりますね」
証人「はい」
裁判長「今回は医療相談ということですが、経過については、診療録のようなものをおつくりになられたんですか」
証人「はい」
裁判長「それはどういうものですか」
証人「診療録は各乗組員に1部ずつつくっています。紙のカルテです。(そのほかに)クリニックでその日一日どういうことがあったのかというのもあります。2種類で処理しています」
裁判長「D船長から受けた被害報告や、○○さんから受けた内容は書き留めていましたか」
証人「はい」
《べスーン被告は、ほおづえをついて、目をキョロキョロさせている。落ち着かない様子だ》
裁判長「検察官に供述したときは、メモ類に基づいて供述したのですか」
証人「はい」
《裁判長の質問が終わり、弁護人が再び、尋問を始めた》
弁護人「診療録は検察庁に提出しましたか」
証人「特に提出は求められていません」
弁護人「診療録を見ながら、答えたのですか」
証人「時々、確認はしました。コピーを持参して取り調べを受けました」
弁護人「終わりました」
《弁護側が質問の終了を告げた》
裁判長「長時間お疲れさまでした」
《裁判長が証人をねぎらった後、弁護側の証拠請求手続きが行われた》
裁判長「次回は5月31日午前10時から被告人質問を行います。本日の審理はこれで終わります」
《傍聴人が先に退廷を始めると、ベスーン被告は、脱いでいた黒いジャケットに袖を通し、弁護人と言葉を交わしていた。次回の被告人質問について打ち合わせているのかもしれない》
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2010-05-29 23:11
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